【異業種を学ぶ】自動車メーカーの新車開発について調べてみた
ぼくはWebサービス作ったあとにゲーム作る、というキャリアを歩んでるのですが、
ゲームを作ってると
「時間かかるなー」とか、
「要素がいろいろあって大変だなー」とか
思ったりします。より複雑なものを作っているなー、という感覚があります。
でも最近、スターウォーズの最新作見たら、スタッフリストの多さにびっくりしたんですよね。
ぼくの所属するチームは40-50人程度だけど、500人くらいいるんじゃないか、って。
よく考えてみると「Webの世界が特殊なのかも」と思ったので、
比較対象を増やすために異業種について調べていこうかな、と思って始めました。
今回は【自動車メーカー】です。
そもそもの、車の作り方
(2/14: 11:00 修正・加筆しました)
子供や学生向け?に、メーカーのホームページがよくまとまってます。
しかし、工程がいろいろあって、かなり情熱がないと読み通せないです・・
もうちょっと探してみると、以下のページが見つかりました。
ざっくり工程を理解するには十分そうです。
上記によると、
- クルマの工程は大きく3つの工程に分けられる
- 開発
- 生産技術
- 生産
- 開発のプロセスは以下の工程がある
- 企画:ビジョン、コンセプトを決める
- デザイン:インテリア、ボディのデザインを決める
- 設計:技術的な課題をクリアして図面化する
- 試作・評価:アウトプットのチェックや、シミュレーションや実験で性能評価
- 生産技術のプロセスは以下の工程がある
- 生産性検討:作りたいもののコストや効率性を検討する
- 工程計画>設備詳細検討>設備調達:生産計画を立てて、設備の準備をする
- 設備トライ>品質確認>量産化:設備が想定通りか検証し、必要に応じて調整する
- 生産のプロセスは以下の工程がある
- プレス:鋼板を加工して部品を作る
- ボデー:鋼板から作った部品をくっつける
- 塗装:くっつけたボデーに塗装する
- 樹脂形成:バンパーやインストルメントパネルを作製する
- 組立:エンジン・タイヤなど、あらゆる部品を本格的に組み合わせる
- 検査:性能を検証する
ということがわかります。
読んでいて、
生産設備を作るプロセスが明確になっている
というのが興味深かったです。
関わったスマホゲームで、運用に入ってから毎週のように追加コンテンツを入れるときに、
効率よく安全に追加できるか、ということの検討が不十分なせいで苦戦したので
開発環境を整えるプロセスを導入したほうがいいなーとおもいました。
新車が世に出るまでには、5-6年もかかる
開発期間について調べていたら、以下の記事が見つかりました。
この記事を読むと
- チーフエンジニアって人がリーダー的存在らしい
- 新車開発は、経営会議から始まる
- 中長期戦略の文脈で議論され、ポートフォリオや販売地域など、あらゆる経営観点を考慮した上で、新車の方向性が決定される
- 開発期間は経営会議から世に出るまでで5-6年
- 開発コストは300-1000億
- 1年で60-200億。
- 100人プロジェクトと仮定しても1000万/年*100人=10億/年
- 数百人程度関わっている?
といったことがわかります。
世に出るまで5-6年かかるってすごい・・・。
ブラウザゲームの時は4-6ヶ月くらいで世に出ていて、
アプリゲームの時は1-2年かかっていて、それでも長いと感じていたので、
自分が車作りに関わってたら遅くて耐えられないかもしません・・・
数百人も1つの車に関わってるとすると、プロジェクトを大きく左右するような論点は、確実に一部のリーダー層で議論され、決められてしまうでしょうね。
40-50人でもかなりやりづらさが出るので、一定つまらなくなってしまうのは、どうしようもないかもしれません。
それぞれの専門分野を極めることに面白みを見出していく、というのがチームメンバーとしての正しい姿勢になってくるかもな、と感じました。
新車の開発責任者になるまでに、20~30年くらいかかる
エンジニアのキャリアについても調べてみました。
この記事によると、
- 初代クラウンが誕生したのは1955年
- 2012年12月、14代目クラウンがフルモデルチェンジを果たした (世に出た?)
- チーフマネージャーの山本さんは1982年にトヨタ入社、2005年に初めてチーフエンジニアになった (40代半ばから後半で初めて責任者になったことになる)
- 記事にはいつチーフエンジニアに初めてなったか記載がなかったので以下のデータを元にした
-
http://newsroom.toyota.co.jp/pages/materials/20140401/pdf/jp/68_takashi_yamamoto.pdf
ということがわかります。
ぼくのような20代は、これだと完全に下っ端扱いになってそうですね・・・
周囲では、20代でプロデューサーになってたり責任者と言われるポジションについているメンバーが多くいるので
全然違う世界なんだな、という印象でした。
まとめ
スマホゲームと比べると、自動車の世界は圧倒的に大規模でした。
(期間もコストも、下積みも)
同じモノづくりとして比べたときに、1,2年で世に出るなら、ちょー早い、ってことですね。
あせらずじっくり、作りたいモノと向き合っていこうとおもいました。まる。