mikan_daisuki’s blog

IT系サラリーマンの日記。前職ではスマホゲームを、現在はアプリを作ってます。



結婚式や二次会でitunesやTSUTAYAで入手した曲が使えなくなってた件

2016年にもなって、そんな意味不明な規制ができていたとは夢にも思わず、ハマったので共有します。

「DVDを作る際は、映像と音源を別にして提出してください」

会場と初めて打ち合わせしたとき、会場の方に言われたのがこの一言でした。

ぼく 「え、どういうことですか?」
会場 「去年くらいから著作権の関係で、規制が厳しくなっちゃったんですよー。もし曲を流したかったら、CD買って持ってきてくださいね」
ぼく 「え、CDじゃないとダメなんですか?」
会場 「CDじゃないとダメなんです」
ぼく「え、DVDの、あるタイミングに合わせて再生したい、とかどうするんですか?」
会場 「なので、むずかしいことはできないですねー。」

お、おう。。。

これはつまり、ムービーを作るときに昔できていた音をシームレスにつないだり、とかができなくなったわけです。

なんでこんなことが起きてるのか

調べてみました。

他人の作った音源を加工する行為は、「複製権」という権利に抵触する

http://www.iprchitekizaisan.com/sp/chosakuken/zaisan/fukusei.html

著作権の中にいくつか権利があり、「複製権」と呼ばれるものがあります。 複製権とは、私的利用以外で、他人の作った物を加工したりコピーしてはいけない、という権利です。 結婚式や二次会は、私的利用なのかグレーなところがあったのでいままでスルーされていたのですが、 有料で人を集めて催す会ではあるので、最近明確にアウトになったようです。

じゃあなんで、itunesTSUTAYAの曲が使えないのか。というのは別の話になります。

なぜitunesTSUTAYAの曲が使えないのか

利用規約で利用範囲が制限されている

http://www.apple.com/legal/internet-services/itunes/jp/terms.html

http://www.ccc.co.jp/customer_management/member/agreement-rental/#jump02

どちらのサービスも、 「個人利用で非商用に限る」といった記載があります。 原盤を買ったときよりも、権利が制限されているのです。

ふつーの人は、「CD使えばいいのか!」でよいのですが、 CDがまだ発売されてない曲を使いたい方や、 それで満足できない方のために、代替案を考えてみようと思います。

曲をどうしてもムービーに埋め込みたいとき

案1: 曲を耳コピで自作する

こんなことできる人だったら苦労してないと思いますが、適法でやるならこうするしかないです。 できる友達にお礼しておねがいしましょう!

案2: 個人が作ってアップロードされた曲をダウンロードする

これは本当は違法ですが、著作権侵害刑事罰親告罪といって、著作権者が告訴しないと成立しないルールとなっています。 結婚式や二次会はクローズドな空間なので、その場に作った人がいない限り、構造的に罪に問われようがないのです。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%AA%E5%91%8A%E7%BD%AA

もちろん、SNSなどで会の様子をアップロードされたりするとリスクが上がりますが、 それを、全然繋がりのない人がたまたま見る可能性は低いと考えていいと思います。 とはいえ、リスクではあるので、自己責任でお願いします。

限りなく個人的なイベントの結婚式で自由に曲を流せないなんて日本ヤバイ

ただそう思いました。悲しい。